マジで片付けられない人間のかばんの中身

タイトル通りです。

友人である呉樹直己がかばんの中身を紹介する記事を書いているのを見て、私もやりたいなーと思って書き始めました。

www.infernalbunny.com

www.infernalbunny.com

……が!

私は呉樹ほどライフログに関心がなく(呉樹はライフログが大好きらしい)、また全てが雑であるため、今回は本当にめちゃくちゃなかばんの中身をありのままに見せることになる。

汚いかばんに耐えられない人は今のうちにブラウザを閉じてください。

なお、個人情報に直接つながるものは除外しています。

 

●かばん

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アークテリクスのマンティス26。

かばんは中身を移動させると確実に忘れ物をするので、常に同じものを使っている。呉樹は出勤用と遊び用が別のようだが、私は買い物だろうが出勤だろうが遊びだろうがコンビニすら寄らない散歩だろうがこのかばんを背負っていく。「かばんは常に一つ」というこだわりは大学に通い始めてからずっっと変わらないので、もう10年目になる。一応ファッションの好みで買ったかばんがいくつかあるけれど、めったに使わない。以前友人から「垢抜けたければ小さいかばんを持て」とアドバイスされたことがあるが、俺が持っている小さいかばんといえばジョジョ4部のキャラの顔柄ポシェットくらいである。

そしてかばんは絶対にリュック派だ。すべてをカバーしてくれるかばんはリュック以外ない(私にとっては)。両手が空いていないと落ち着かないし、散歩から泊まりまでをこなしてくれるのはやはり20リットル後半台のリュックだけだと信じている。高校生の頃指定のクソ重いカバンを常に片側にかけて持っていたら肩がガタガタになって美容師に笑われた、という経験も関係している。

リュックは黒が良い(汚れが目立たないから)。そして絶対に必要なのが上ポケットだ。かばんの上部、前に抱えたときにちょうど顎の下に来る位置にポケットがいる。ここにはとっさに必要になるものを細々入れている。

その代表格が交通系ICだ。とにかくこれを出すのにまごつきたくない。なくしたくない。その一心で絶対に交通系ICはケースに入れてかばん上部に収納している。

そしてサイドポケットと外ポケットがあること。最近はおしゃれなまっさらリュックもいろいろあるようだけど、私は外ポケットがないと貴重品をなくすので絶対に外ポケットがいる。なお、ポケットごとに入れるものは固定している。

また、重要なのは横幅だ。たとえばノースフェイスのいかつい四角のリュックはとてもチャーミングだが、横幅のでかいかばんは満員電車で非常に邪魔になる。特に荷物が多くて小柄な人間にとっては「幅狭、縦長」がリュック探しのコツになる、と個人的には思っている。

 

これらの条件をすべて満たしてくれるリュックは世の中色々あるわけだが、今私が愛用しているのは前述のマンティス26である。

ワールドトリガー』で一番好きなキャラクターである影浦雅人さんの得意技の名前が「マンティス」であることと無関係では、ありません。

 

●サイドポケット


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日焼け止めとデオドラントスプレー(シーブリーズ)。

日焼け止めに関しては、私は手がべたべたするのを極端に嫌っているので(ハンドクリームのたぐいは一切つけない)、とにかく手につけずに塗れるものを雑に運用している。

デオドラントスプレー、シーブリーズって高校生かよと思われる方もいるかもしれないが、私にとってはマジでこれが命綱である。めちゃくちゃ汗かきなので体臭のケアは本当に毎年の悩みの種なのだ。朝は真冬を除いて毎日ニベアのロールオンnを利用している。こちらは塗り直しが困難なので家で使う。

そして外ではもちろんシーブリーズだけではどうにもならないので、他にも携帯している(後述)。

●上部ポケット


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写真が汚いですね。許してください。

有線イヤホン、目薬、アルコールスプレー、アルコールジェル(香り付き)、リップモンスター、100均の印鑑、パスケース、リップクリーム、使い捨てのメガネふき。

アルコールジェルは「香水ガチャ」(ノーズショップのやつではない)で当たったのでなんとなく入れている。が、ごく香料的なライチの香り付きで、著しく食欲を削ぐ匂いなので、めったにつけない。持っていなくてもいいアイテム。

ジェルはべたつくのでやはりアルコールスプレーに限る。なんで持ってるんだ?

 

●メイン
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き、汚ねえ〜〜〜〜〜!

はい。順番にいきましょう。

上の写真:持ち運び用マスク、薬入れ(コモドドラゴン柄)、フマキラーアレルシャット、デオドラントスプレー(ビオレZ)、財布(青いヴィヴィアンウエストウッド)、名刺入れ(山の景色がプリントされている)、何かの展示でもらったっぽいアンケート用えんぴつ、大量のレシート、ごみ(グミの袋の上部、ガシャポンの中に入っている説明書などなど)、国保の請求書。

下の写真:筆箱(ポケモン)、アルコールジェル2つ、保湿クリーム、IHADAのアレルスクリーン、ゾウ柄のポーチ、ダンボーの充電器とコード、稲村ヶ崎駅の看板柄のポーチ、小銭(本当にこぼした記憶がない)。

 

みんなのかばんの中身もこれくらいはごみが入っているよね? きっとそうだよね。

(ちなみに呉樹のかばんはマジでゴミ一つなかったです)

ゴミは置いといてさらっと話を小物に戻します。薬入れは出先で地震が起きて帰れなくなったときのことを考えて今飲んでいるものは全部持ち歩いている。フマキラーアレルシャットとIHADAのアレルスクリーンはどっちも花粉・ウイルス対策のスプレーですが、結局ガス缶ではないアレルシャットに軍配が上がりました。二つ持ち歩く必要は、ありません。

デオドラントスプレー(ビオレZ)は、汗をかいたあとの肌を涼しくし、消臭するもの。やはりスプレータイプの制汗剤はいくつも必要である。これは合理的に複数持ち。

財布は古着屋で中古で購入したもの(5000円くらいだった)。基本的にレザーのものは中古以外では買わないし、中古であっても極力買わないようにしている。財布は色々突っ込むためにやわらかくあってほしいので、泣く泣く革。

ペンケースは一応サイン用のポスカを突っ込んである。イベントのときに忘れがちだから常に持っておくのである。

アルコールジェルは使ってません。保湿クリームは何かでもらってそのまま入れてある。

ゾウ柄のポーチは生理用品入れです。でもピルを飲んでいるので出先でナプキンを取り替えることはほとんどなくなった。本当にピルがないともう生活できない。

稲村ヶ崎駅の看板柄ポーチは江ノ電ガシャポンで出たやつ。私はガシャポンに目がなく、特にポーチやエコバッグのガシャポンが大好きだ。家にはもっといろいろある。なお中身は入っていない。いらないですね。

 

●ゾウのポーチの中身と、ミニ財布


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ゾウのポーチの中身。

ナプキン(数種類、全部昼用)と一緒にコンタクトの予備、あと飲みかけのトリアゾラム、「BUY or Don't BUY」サイコロが入っている。

ナプキンは特にこだわりがない。そもそも生理中全体でも昼用を数枚しか使わないくらい、ピル服用中は血が出ない。強いて言えばパケがスマートなもの(ごわごわしていないやつ)がかさばらなくて好きだ。

トリアゾラムはもちろん自分用に処方されたものだが、飲んでも効かないので持っている意味は全くない(この撮影ののちかばんから出しました)。サイコロは着道楽の友人が笑いながらくれたおみやげだ。買い物したくなったら取り出して振る。「BUY」が出ようが「Don't BUY」が出ようが、ほしいものはほしい。もちろん買えないときは買えないのですが。

キティちゃんの財布は親友と江ノ島で買った。中には二千円が入っている。財布を忘れたときに最低限交通費になるよう入れているものだ。財布を忘れたこともパスケースを忘れたこともほぼないので、これは予備の予備。

●お守り

左翼がお守り!?と思う方もいるかもしれませんが、持っている。詳細な経緯は説明する気がないので話さないけれど、自分は神仏のことを一定信じているのだろうと思います。神社本庁の存在には完全に反対です。

●まとめ

以上、マジで片付けられない人間のかばんの中身でした。

片付けられないなりの工夫も見えたんじゃないかと思います。……見えたよね?

4/1日記(豚に真珠、デミロマにtinder?)

 

タイトル通りである。3月末、泊まりに来てくれていた友人が私の家から退去してすぐになんとなく寂しさが頂点に達してしまい、どうしようもなくなって人生二度目のマッチングアプリ登録(アプリ自体の利用は4種類目)をキメてしまった。アプリはこれまで避けていた、あの名高きtinderである。

なぜtinderを避けていたのか? 答えは単純で、ヤリモクがあまりに多そうだったからである(後述するが、この予想は全く間違っていなかった)。しかしながらtinderユーザーが周囲に多くいたことは、アプリの利用に対する私の心理的ハードルを下げた。tinderはなんといっても、自分のジェンダーセクシュアリティを細かく設定できる点に魅力がある。ほかの多くのアプリは男女二元論に基づいたマッチングしか設定・誘導してくれないのだ。周囲のクィアな友人たちの多くがtinderを入れていたのはこういう理由であった。また、恋人や肉体関係を結ぶ相手以外に、友人作りも射程に入れることができるのはtinderの利点だと言えるだろう。

さて、実際にやってみた。私はパンセクシュアルかつデミセクシュアル(デミセクまで登録できたのは正直驚いた)として、いい人がいれば付き合いたい、位に設定した。写真は友人のアドバイスで最初の3枚を顔写真ではないものにし(本棚の写メにした)、スワイプしないと見られない4枚目、5枚目に顔写真を置いた。プロフィールは左翼であることを強調(前回と同じである)、友達から始めたいこと、ヤリモクや子どもがほしい人、既婚者はNGであることを盛り込んだ。酒やタバコはやらないことも明記した。

始めてみれば、初日で1000以上はライクがつく。私でも1000来るということは、おそらくもっと顔を露出してとっつきやすいプロフィールにしている人は数千のライクが来ているに違いない。

しかしこの数来るとさすがに捌けないというのが実情である。とにかく数が多い。顔だけでは何もわからないのでプロフィールをいちいち見るのだが、プロフィール文が短い人、ない人の多いこと多いこと……。「今日飲める人いますか」だけとか、「美味しいものとシーシャ」だけとか……長文のプロフィールがあると思えばめちゃくちゃ丁寧なヤリモクだったりする(ヤリモクが丁寧なのはいいことだが、私にとってはお呼びではない)。いやプロフィール読んでくれよ。

最初にデミセクシュアルを登録できたはいいものの、あまりこのアプリはデミロマデミセクに向いているとは言い難い、というのが2日ほどやってみた感想である。以前やっていたPairsやWithに比べてとにかくプロフィールを書く文化が希薄で、話してみるといろいろある人でもとにかくプロフィールの中身がない。そうなると短いプロフィールとプロフィール写真などから仲良くなれそうか判断するしかないのだけど、これがとにかくつらい。何もわからない。美味しいものが好きって、大体の人は美味しいものが好きなんだよ。ラーメンの写真は何も語らない。舐め犬はマジでいらない。今夜を全く知らない人との突然の飲みに使えるほど私には度胸がない。「気軽に遊んでください」という言葉がヤリモクなのかそうでないのかも私にはわからない。結局顔を見て判断しろと言われているようにしか思えないのだけど、そんなのあまりにも残酷すぎないか。

tinder、うまく使えばおそらく楽しいのだと思う。その楽しさとは、突然知らない人とサシ飲みに出かけたり、通話をしたり、本当にまっすぐに暇つぶししたいときにニーズを埋めてくれるものなのだろう。しかしながら今の自分にはtinderは早かった、というか、違った。とりあえずもう少しはやってみるけれど、他のアプリに比べて圧倒的な疲労を感じている己がいる。

今の生活の寂しさをどう埋めるべきか、私はまだ迷い続けることになるのだろう。そう思うと、また少し疲れる。

2/3〜2/4のこと/荒井勝喜秘書官の差別発言について

mainichi.jp

>LGBTQなど性的少数者同性婚のあり方を巡り、経済産業省出身の荒井勝喜首相秘書官が3日夜、記者団の取材に「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」などと差別的な発言をした。

>荒井氏は「社会に与える影響が大きい。マイナスだ。秘書官室もみんな反対する」などと発言したほか、「人権や価値観は尊重するが、同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」との趣旨の言及もあった。

 

今私はこの文章を反射神経で書いている。怒りの反射神経である。そして同時に、今起こっていること/怒っていることを記録する必要があると思った。そしてこれが私という一人の「当事者」――あえてこのように言う――の日常の中に発生した事件であることを書き残すべきだと思った。だから今日何があったかを、地続きに書く。

***

今私の家には原稿に煮詰まった友人Yが滞在している。もちろん目的は仕事だから、あまり邪魔してはいけないのだけど、家に人がいるのはとてもうれしい。Yは昨夜からずっと夜通し起きて原稿をして、それから昼に少し寝て、夕方にまた起きてきた。二人で夕方にひよこ豆のカレーで腹ごしらえをして、それからお互い作業をしていた。久しぶりに少しきちんとした読書ができた。人の気配があるのはとてもありがたいことだ。

Yは夜にさしかかる頃に脱稿し、喜びを訴え、それから「今日は料理できる気分だから鍋をしよう」と言ってくれた。私とYは二人でスーパーへ行き、鍋の準備をし、脱稿祝いとして安くなっていたハーゲンダッツも購入して、家に戻ってきた。これで鍋の準備は万端、と思いきや、冷凍用のネギを切っている最中にジップロックがなかったことに気づき、私は急いでドラッグストアまで買い物に行った。戻ってきてからわれわれはごま豆乳鍋を完成させ、ラー油をかけて食べた。非常においしかった。私は鍋だけで満腹になったが、Yは締めにうどんを入れて食べていた。Yはゆっくりと食事を取るが、同時に健啖家であり、よい食べっぷりをする。それからそれぞれにアイスを食し、改めて脱稿を祝福していた。

ニュースが目に入ってきたのはそのおりである。最初、何を書いてあるのか全くわからなかった。次に静かに怒りがやってきた。とにかくこれは広く伝えねばならないことだと思い、即座にツイートをした。ツイートで発言をコピペしている間、ふつふつと激しい怒りが湧き上がってきた。隣に住んでいるのも嫌だ? お前の家の隣に住んでやろうか、と思ったが、政府中枢の人間が住む家の隣など自分の稼ぎではとてもではないが住めない、という現実的なことが頭をよぎり、また腹が立った。この人物の家の隣に大きなアパートを立ててクィアを集めて住みたいと思ったが、そんな明るい想像をこの卑劣な発言にぶつけたくないと思い、また腹が立った。本当にしょうもない発言だと思った。だが近頃特に思う、しょうもない発言に傷つくとき、それはその発言の内容自体にも傷ついているが、その発言のしょうもなさにも深く傷つけられているのだ。この荒井勝喜という人間は、本当に本当にしょうもない、だからこそ間違いなく最低最悪の発言をした。そういうやつが政治の実権を握っている。その現実が何よりもきつかった。

同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる、は二重三重に意味がわからない。むしろ同性婚を求めて「国を捨てる」人のほうが無数にいるだろうに。そして何より、荒井のような人間が容易にたくさんの人びとの命を左右するような立場に就ける仕組みを備えたこの「日本」という「国」を、私は何より捨てたいとこれまでずっと願ってきた。いいよ、捨ててやるよ、マジでお前ごと捨ててやる。お前たち自民党とその取り巻きがいなくなって国を捨てたこの細長い島で、俺はのびのびと生きていきたい。本当にそう思う。

私は感情的な人間だと自負している。今とても苛立っている。

 

改めて、自民党のような政党が与党の座に就き、民主主義のふりをした多数決=マジョリティ政治がその実質的一党独裁を支持していくシステムを、とにもかくにも否定し続けなければならない。この島の政治は仕組みがおかしい。何もかもおかしい。

これを書いている間にYが風呂から上がってきた。YにYのことをブログに書いてもいいかと聞いたらいいよと言われたのでこの文章はこのまま公開される。

日記(元旦〜3日)

今年は友人3人とともに年越し。昼からMさんがきてうちで作業をしていて、あとのふたり(YさんとNさん)は夜になってからきた。夕飯は蕎麦を茹でる。youtubeを流したり、ゲームをしたりして4時ごろまで起きていた。

翌日、元旦は昼ごろから動く。多摩川まで行ってパンを買って河川敷で食べた。楽しい散歩だった。

友人のうち2人は2日の夕方に帰り、もう1人は延泊に。家に人がいるのはうれしい。

3日は人生初の宣材写真撮影。いろいろあったので宣材写真が急遽必要になったのである。撮影は知り合って10年近い写真家の熊谷円さんに頼んだ。円さんは昔から私のことをかわいがってくれている。ふだんは人物写真を撮影しない人なのだけど(今後どうなのかは知らない)、私なら、ということで引き受けてくれたのだった。

撮影はお互い人物撮り(撮られ)に慣れていないこともあって緊張したが、円さん相手なので次第にリラックスしてきて、最後はちゃんとカメラのほうを見ることができた。夜に送られてきた写真を見て、ああやっぱり円さんにお願いしてよかったな、と思った。

***

上記を見てもらってもわかると思うのだが、いまいち頭が動いていなくて長い文章がなかなか書けずにいる。コンディションは悪くないはずなのに脳みそが回らない。しかし少しずつでも書いて出すことが必要だと思い、ここに日記として公開する。

2022年の目標クリアできたかチェックリスト

2022年の目標

  1. 親友への依存的態度を改める ⇨相対的にはクリアできたと思う
  2. 自分を気にかけてくれている人を大事にする ⇨わからない、私に判断できないことを目標にしてしまった……。
  3. 周囲の人を少しずつ頼る ⇨けっこう頼れたんじゃないかな〜という気がする
  4. 病状をなるべく安定させる ⇨これは……どうだろう……これも自分ではよくわからないな……
  5. 焦らない ⇨普通に焦っていた だが昨年よりはマシだったと思う(諦めが入ってきたとも言う)
  6. 本を書いて出す ⇨達成!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
  7. 博士論文に向けて研究を進める ⇨何にもできてないので×
  8. なるべく教授と連絡を取るようにする ⇨なるべくゼミには出ていたので○とは言えるかもしれない……
  9. 食事をなるべく一日二食以上食べる ⇨比較的守れた
  10. 刺青を入れる ⇨達成できず。来年に持ち越しか
  11. なるべく人に会う ⇨たぶん達成できた
  12. 街の歴史を調べる ⇨調べてない
  13. 少しずつでも読書をする ⇨少しは読んだ
  14. フーコーを読む ⇨読めてない
  15. アガンベンを読む ⇨読めてない
  16. アーレントを読む ⇨読めてない
  17. 描写論の勉強をする ⇨できてない
  18. 自炊のレパートリーを増やす ⇨できてない
  19. 風呂掃除をちゃんとやる ⇨比較的した
  20. なるべく毎日歩く ⇨引っ越してから微妙になりました
  21. 多少筋トレをする ⇨リングフィット続けてる!!!◎
  22. お金を貯めてテレビにつながる方のSwitchを買う ⇨これも達成!
  23. もっとバイトする ⇨まあまあ働いた?かな?
  24. 想像だけで勝手に追い詰められないようにする ⇨これはダメですね
  25. 薬をちゃんと飲む ⇨これはクリア
  26. キャパに合わせて予定を整理する ⇨う〜〜〜ん ×です
  27. マンガを幅広く読む ⇨これも去年よりは減った気がする
  28. もう少し節約する ⇨これも× メルカリで服を買うことを覚えてしまった
  29. 他人に謝りすぎない ⇨記憶がない
  30. 短歌の練習を続ける ⇨う〜〜ん、今年は連作作れなかったな
  31. 次の笹井宏之賞にも応募する ⇨できなかった……本当に悲しい
  32. 短歌の同人誌を作る ⇨できませんでした。今後やりたい。
  33. 小説を書く ⇨できませんでした。今後やりたい。
  34. 相手が置かれている状況を常に考えてコミュニケーションをとる ⇨これもできたかどうかの判断が自分でできなくないか? 去年の私よ……
  35. 他人の言葉を丁寧に聞く ⇨これも自分で判断できることじゃないのよ!! 何よこの目標……
  36. 自分を卑下しない ⇨×ですね
  37. プリンターを買う ⇨買えました!
  38. お皿を買う ⇨買えなかった。
  39. ルーティンと違う道や場所を歩く ⇨できてない。
  40. 日記を続ける ⇨微妙。さっき確認したら9月で止まっていた。
  41. 新しい恋人(歳の近いまともな左翼)を見つける ⇨マッチングアプリとかいろいろやったけどふつうにだめでした。おしまい。
  42. 予定の確認を怠らない ⇨これは……予定を確認しなかったせいで締切ブッチしたのが一件あったのでだめでした
  43. Twitterに病状を書き過ぎない ⇨相変わらず書いていた。でも書いてもいいんじゃないかなという気が一周回ってしている。
  44. 映画を観る ⇨ぜんっぜん見てねえ〜〜!
  45. ゆっくり博物館へ行く ⇨行ってねえ〜〜! 金沢文庫の運慶展とかは行きましたがそれくらい。
  46. たくさん古本屋に行く ⇨行けてない!
  47. カラーレンズの眼鏡を作る ⇨作れてない!
  48. 好きな服を着る ⇨……まあ着ていたんじゃないだろうか。
  49. 手紙を書く ⇨書いていた!
  50. メールをちゃんと返す ⇨これはマジで全くできなかった。メール一通送るのに300メールパワーが必要。
  51. 携帯を見過ぎない ⇨これはだめだった。永遠にエゴサしていた。
  52. 不眠、あるいは過眠を気に病まない ⇨気に病まなくなったような気がする。
  53. 実家を気にし過ぎず、頼っていいときは頼る ⇨特には……という感じ
  54. 人に気軽に贈り物をする ⇨うまくできていたかはわからないが、ちょっとしたプレゼントはできていた気がする
  55. 地理感覚を身につける努力をする ⇨してないしこれはする気もなさそう。
  56. 住民票を移す ⇨移した。2回移した
  57. 図書館の利用者カードを作る ⇨作ってない。
  58. なるべく大学図書館に行く ⇨ちょくちょく通えた。
  59. 優秀な人のリサーチマップをわざわざ見ない ⇨できてない。
  60. 本棚を増やす ⇨増えた!(引っ越したので)
  61. もうちょっとニュースを見る ⇨見てない。
  62. 寄付をする ⇨目標達成と言えるほどはできてない
  63. ゲームをする ⇨自分にしてはやっていた気がする
  64. ゲーム実況をやる ⇨達成!(極左 ときメモ で検索!)
  65. 大河ドラマを観る ⇨途中で挫折
  66. 政治史の勉強もする ⇨してない
  67. 同居人とたくさん遊ぶ ⇨たくさんかは微妙(引っ越しちゃったので)(お互い忙しい年でもあった)
  68. 軽めのエッセイも書く ⇨書いた……気がする……軽めって何??さっきから本当に判断できない目標が多すぎる
  69. 寝具をまめに洗う ⇨微妙
  70. ピアスを開ける ⇨できてないしやろうとも思わなくなってきた
  71. 前髪を伸ばす ⇨これは達成
  72. ポケモンカードをやる ⇨あんまりやらなかった。お金がかかりすぎるんだよな。。。
  73. プラモを作る ⇨これもやれなかった。来年は流星号作りたい。
  74. 自治体史を集める ⇨これもできず。来年はどうにか……。
  75. 史学史を勉強する ⇨少し本は読んだけどそれも少しって感じ……
  76. 運動の場に出ていく ⇨こういう曖昧な目標を立てるな
  77. できないことはちゃんと断る ⇨断れた気がする
  78. 他人への連絡がつらいときに無理に返事をしない ⇨まあまあできた
  79. 占いに行く ⇨達成!! 「あなた宵越しの金は持たないタイプね」「占いもできる人だと思う」「好きなことをしていれば勝手にお金がついてくる」と言われた。
  80. 新宿ラバンデリアに通う ⇨わりと通っていた。
  81. IRA模索舎のような好きな本屋にお金を使う ⇨たぶん達成?
  82. 学会報告をする ⇨できてない
  83. 学会参加にビビらない ⇨これも微妙
  84. 投稿論文を書く ⇨書いてない
  85. どこかのゼミに出させてもらう ⇨できてない
  86. 大学院生の友達を作る ⇨できた!
  87. 友達に気軽に電話する ⇨達成していた。VCに入り浸っている
  88. 自宅でなんらかのフェミニストパーティをやる ⇨達成。
  89. 他人との関係に頭のリソースを割き過ぎない ⇨これは下半期に関しては達成している気がする
  90. 絵を描く ⇨描いてない
  91. 幸福を忌避しすぎない ⇨意味がわからない、なんだこの目標は 急にYUKIになるな
  92. 書評を書く ⇨書いたはず
  93. 文章教室をやる ⇨やってない
  94. ZINEを作る ⇨やった!
  95. 愛想笑いしない ⇨記憶に残ってない
  96. 能力の不足を嘆きすぎない ⇨これは絶対に達成できていない。
  97. 自虐的な態度を取らない ⇨記憶にない。
  98. 時間がかかることを自責しない ⇨絶対に達成できていない。
  99. 全部獲りに行く気持ちで生きる ⇨これは達成できた気がする。
  100. 自分のやってきたことをちゃんと信じる ⇨本が出せて結果もついてきたので、これは達成できたと信じたい。

紀伊國屋じんぶん大賞

store.kinokuniya.co.jp

 

紀伊國屋じんぶん大賞で拙著『布団の中から蜂起せよ』が大賞をいただきました。

本当にありがとうございます。まだ実感が湧きません。

制作に当たってお世話になったみなさま、読者のみなさまに心より感謝申し上げます。

 

今回は1位が私の本、2位が『言葉の展望台』、4位が『トランスジェンダー問題』と、フェミニズム的視点を持った本が上位に入りました。

今まで男性ジェンダーの人物が書いた本が多くランクインしてきた紀伊國屋じんぶん大賞において、今年は新しいランキングになったのかなと思います。

 

***

 

今年は『布団の中から蜂起せよ』のために動いてきた一年でした。

2021年末に企画が通り、春までに原稿を揃え、夏にはデザインが決まり、秋には刊行され、冬にはイベントをたくさんやりました(関西でもイベントができて最高でした!)。

来年は奨学金がなくなるので、学籍は置いたままフルタイムで働きに出る予定です。

受けられる仕事は少し減るかもしれませんが、連載「巨大都市殺し」をきちんと進めて、次の本に備えたいと思います。

楽しいお誘い、とりあえずの打ち合わせはいつでもお待ちしておりますので、どうぞお気軽にお声がけください。

今後ともよろしくお願いします。

 

 

 

榊原紘さんトークショー&配布ペーパー

12/14、京都のCAVA BOOKSにて歌人の榊原紘さんとトークショーを行いました!

その際、なんと榊原さんが『布団の中から蜂起せよ』刊行記念の折句を作ってきてくださいました。その折句はこちらから読めます。榊原さん本当にありがとうございます……! 生きてるとこんないいこともあるものですね。

あまりにうれしかったので、浮かれた筆で鑑賞文を書き、会場で特典ペーパーとして配布しました。

その全文を以下に掲載します。

榊原さんの超絶技巧をぜひ一緒に味わってください!

 

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榊原紘さんの折句に寄せて                              高島鈴

 

近頃は大抵起きると三時過ぎとかで、もう大学とか役所に行くには遅い。何の気力も起きないままごろごろしているとまたそのうち七時とかになっていて驚愕する。日常はそうやって潰える。一応大学院に籍を置いている身だから、研究はやりたいと思うのだけど、心の興味関心が湧いてくる部分がすっかり枯れ井戸になった今、進んで何かをしようというのがどうしてもできない。その状況にまたすっかり落ち込んで、数日を浪費することもある。毎日悔しくて悲しい。その繰り返しだ。

そういう状況で、どうにか初めての本『布団の中から蜂起せよ』を上梓した。無数の人が今ベッドの中で私と同じ思いをしているのではないか、その人たちは「生きていていい」という誰かからの太鼓判を必要としているのではないか、と思って書いた。私の祈りがどれくらい届くかはわからないけれど、今のところ少なくない人の手元で拙著は読まれているようで、とてもうれしく思っている。そして時折応答もある。榊原紘さんからは、折句という形で返事が返ってきた。

 

起つことも傅くことも知ったから街に眼差す竜胆の花

 

街の中でも竜胆を見つける。スケールの大きな景色の中から急激に視野は狭く低くなる。ひとり奮い立つ日も誰かに傅く日もあって、その身体の伸縮が自分に備わったカメラの解像度を上げる。足元に咲く小さな花を見落とさない人間でありたいと思う。

 

符牒のバトンの番だよ(泣かないで)関わりたくて雷のなか来た

 

私が本に込めたメッセージが、弱っている人のための符牒になって、人から人へバトンとして手渡されていくイメージを想起した。弱っている人間同士でつながりを作るのは実のところあまり簡単なことではない。それでも関わりたいと願うことは、降り注ぐ雷の中を走り寄ってくるようなものなのかもしれない。

 

暴を以て暴に易う

火口を手に享けてとっくに気づいてる 切なるものは余波を持つこと

 

悪いアジテーションを逐うためにマシなアジテーションをする、と宣言した後書きをオマージュしてくれた一首だと思う。炎は暴力だが、人を温めて奮い立たせるエネルギーでもある。それを両手いっぱいに享けて、自分も傷を負いつつ、どうにか相手の魂に火を渡したい。それが次の誰かへつながる痛切な祈りになる。そう思う。

 

寒茜 こころにゆびにうとましい傷あろうとも念彼観音力刀尋段段壊

 

念彼観音力刀尋段段壊とは、観音の力のもとでは刀で害そうとしても刀のほうが壊れてしまう、という意味だという。私は観音にはなれないけれども、せめて魂を害そうとしてくるあまたの抑圧が襲いかかってきても、その抑圧の方を砕こうとする意志の助けになりたい。それは本来誰にでもできることで、どんなに傷だらけでも、誰かを押さえつける力を倒したいと願う力は、常に傍にある。

 

銃架から叛旗を示せおめおめと木偶も麒麟も冬天を指せ

 

恥を知らない瞳で木偶から麒麟まで、つまりあらゆるものが反旗を翻す。夢にまで見る蜂起の風景である。私はあなたがたを生へ、つまり革命へと扇動する。冬天に凍えて布団にくるまっている無数の人びとや人でないものたちへ、みなが生きて新しい世界を臨めますように。