・27は友人と会って気が晴れていたものの、その日の夜にその友人とは無関係のいろいろな私事があり、激しく落ち込む。具体的には言えないが、詰まるところは私自身の在り方に人間として問題がある、ということが詳らかになったような、そういう出来事である。
・28はまる一日そのことで頭がいっぱいだった。どうすればまともな人間になれるのだろうと考えていた。自分にすぐ思い当たるのはこれまで見ないふりをしてきた発達障害傾向のことだった。もちろん自分のあり方に問題があるというのは気質以上に性根のことではあるのかもしれないが、実際困りごとがある以上、薬で解決できることはしたいと思っている。それでも変わらない部分は、ソーシャルスキルトレーニングとか、その手のジャンルの読書とか、社会性を身につけるための学習を続ける他ない。
・具体的に困っているのは以下のことだ:感情のコントロールができない、日中に理由のない強い眠気がある(これは特発性過眠症として診断済み)、衝動的な行動を取ってしまう、ソーシャルスキルが著しく低い、生活やスケジュールの管理ができない、多動でじっとしていられない
・これまでは周囲の優しさに甘えきって生きてきたのだなと実感する。しばらく孤独になるべきかもしれない。
・28夜に映画「王国(あるいはその家について)」を見に行く。全然わからなかった。周りがめちゃくちゃ絶賛していた&熱烈に勧められていたからそれほど面白いのかなと思って期待していたのだが、びっくりするほど眠くて、理解できなくて、理解したくて、やっぱりわからなくて、私がおかしいのかなと思って悲しくなってしまった。シナリオを買って電車の中で読破したら、それは普通に面白くて、劇映画として普通に見たいと思ってしまった。実際の映画はリハーサルの様子を何度も繰り返し流すという実験的手法で撮影されていて、私にはその意味がよくわからなかった。映画は普段ほとんど見ないから、そもそもよくわかっていないのかもしれない。映画というものについて。
・帰り道で人が改札から溢れるのを見て、あー死んじゃいたい、と思う。ホームドアのある駅しか通らなかったから、私は死ななかった。それが幸運だったのかどうかは、定かではない。